日本での子供・青少年の身体活動通信簿作成の意義

東京2020オリンピック・パラリンピックを迎える日本も、この通信簿作りに乗り出しました。これも一つの無形オリンピックレガシーであり、今後長期間にわたって評価を継続し、子供・青少年における身体活動の改善のベースとなる資料を提示する活動を行っていきます。国際オリンピック委員会(IOC)によると、レガシーとは、「長期にわたる、特にポジティブな影響」を示します。インフラ整備等の有形・計画的なものだけでなく、無形・ソフト等も含む広い概念です(Gratton C & Preuss H, 2008)。ロンドン2012オリンピック・パラリンピックにおいても、スポーツ参加率の増加が、オリンピックレガシーのひとつとして報告されています(Government of the United Kingdom and Mayor of London, 2013)。

Active Healthy Kids Japanとは、この通信簿によって、日本の子供・青少年および家族の健康増進を目指し、人々の健康に影響する近隣環境の整備や政策への提言を行うと共に、日常生活全般の身体活動の促進および座位中心の行動の減少に資する啓発活動を行う事を目的とするプロジェクトです。

これまで日本の子供・青少年の健康・体力など様々な調査がされてきましたが、日本の子供達および子供達を取り巻く環境について全国の子供・青少年の状況を反映するデータを用いて、様々な角度から包括的に評価した報告は見当たらず、それに関わる統一見解(コンセンサス)も示されていません。今回の通信簿は、現時点で使用可能な段階的かつ包括的な情報を使って、日本の子供達および子供達を取り巻く環境が満足できる状態なのか、そうではないのか、あるいは、そもそも判断するための情報を集める体制が日本にあるのかを評価したものです。そのため、子供達と関わる全ての大人にとって有用な資料となります。  

 

今後について 

「世界の子供・青少年の身体活動通信簿」(“The Report Card on Physical Activity for Children and Youth”)の日本版は、2020年東京オリンピック・パラリンピック前後をはじめ、各指標の格付けの変化を明らかにするために、今後、継続的に発行していく事を計画しています。第二版は、2018年の発行を予定しています。この活動に共感していただける企業・団体、個人や組織の方は、Active Healthy Kids Japan  ( active.healthy.kids.japan@gmail.com )  までご連絡ください。