世界の子供・青少年の身体活動通信簿 日本版 
“The Report Card on Physical Activity for Children and Youth”の日本版は、2016年9月22日に初版を出版しました。 “The 2016 Japan Report Card on Physical Activity for Children and Youth”(日本の子供・青少年の身体活動に関する報告2016)は、和文と英文で、短編と長編をダウンロードできます。短編の日本の通信簿は、主要な結果に焦点を当てています。一方、長編は、どのように各指標の等級が決められたのか、どのようなデータベースが用いられたのかが示されています。更に、いくつかの指標については、諸外国との違いから日本の課題をより明確にするために、日本人を対象としたこれまでの研究を要約しました。

  • The 2016 Japan Report Card on Physical Activity for Children and Youth (日本の子供・青少年の身体活動に関する報告2016)
日本語版  短編  /  長編
英語版     短編  /  長編

 

謝辞
初版の通信簿は、平成27年度日本体力医学会プロジェクト研究(平成27~29年度:田中千晶, 井上 茂, 宮地元彦, 鈴木宏哉, 安部孝文,田中茂穂)、桜美林大学および順天堂大学スポーツ健康医科学研究所からの研究支援により作成されました。外部評価者である日本発育発達学会の関係者、写真撮影等にご協力頂きました島根県雲南市教育委員会、雲南市立西日登小学校(校長:梶谷朱美氏)および身体教育医学研究所うんなん(所長:梅木郁夫氏)の皆様に、感謝致します。  

 

表紙

日本の学校体育は、学習指導要領に基づき計画的に行われており、生涯にわたって運動やスポーツに親しむのに必要な資質や能力を育み、心身の健全な成長および健康・体力の保持増進のため貴重な身体活動の機会と考えられています。しかし、体育授業において、児童・生徒達は、順番待ち
をしたり、教員の説明を聞いたりしている間、座っていたり、立ち止まって待っている場面が見られます。諸外国の体育授業中の身体活動量においても、期待するよりも少ない事が報告されています(Hollis et al.2016)。

 そこで、“The 2016 Japan Report Card on Physical Activity for Children and Youth”の表紙では、このような小学校体育の一場面を雲南市立西日登小学校の皆さんに表現して頂きました。また運動習慣や体力の2極化などの課題があり、小学校では体育専任教員の配置の促進、 体育授業中の十分な活動量を確保する対策もすすめられています(スポーツ基本計画)。

今回の表紙のように、体育授業では、雲梯に取り組む子供のイキイキとした表情や順番を待ちきれない表情から、「からだを動かしたい!」という子供らしい姿があります。私たちは日本中の全ての子供達が、目をきらきらと輝かせのびのびと楽しくからだを動かせる環境が更に整うことを願って、表紙の写真として採用しました。

 

レポートカードに関する報告  

  • 田中千晶: 日本の子供における日常の身体活動およびその変動要因の国際比較に向けた評価法の確立. 体力科学 66, 235-244 (2017)
  • 田中茂穂: “Report Card on Physical Activity for Children and Youth”からみる日本の子どもの身体活動の現状. 特集 日本の子ども・青少年の身体活動に関する報告2016. 体育の科学 67, 146-147 (2017)
  • 田中千晶: The 2016 Japan Report Card on Physical Activity for Children and Youthの概略. 特集 日本の子ども・青少年の身体活動に関する報告2016. 体育の科学 67, 148-153 (2017)
  • 田中茂穂: 日本の子どもにおける身体活動の評価法と実態. 特集 日本の子ども・青少年の身体活動に関する報告2016.体育の科学 67, 154-159 (2017)
  • 鈴木宏哉: 子どもの運動や体力に関する全国調査. 特集 日本の子ども・青少年の身体活動に関する報告2016. 体育の科学 67, 160-165 (2017)
  • 鈴木和弘: 幼稚園・保育所および学校における身体活動・運動を促進するための取り組み. 特集 日本の子ども・青少年の身体活動に関する報告2016. 体育の科学 67, 173-179 (2017)
  • 岡田真平, 渡邉真也: 地域における身体活動・運動を促進するための取り組み. 特集 日本の子ども・青少年の身体活動に関する報告2016. 体育の科学 67, 180-185 (2017)
  • Tanaka C, Tanaka S, Inoue S, Miyachi M, Suzuki K, Reilly JJ.: Results from the Japan 2016 report card on physical activity for children and youth. J Phys Act Health, J Phys Act Health. 13(11 Suppl 2), S189-S194 (2016)
  • Tremblay MS, Barnes JD, González SA, Katzmarzyk PT, Onywera VO, Reilly JJ, Tomkinson GR, Global Matrix 2.0 Research Team. Global Matrix 2.0: Report Card Grades on the Physical Activity of Children and Youth Comparing 38 Countries. J Phys Act Health. 13(11 Suppl 2), S343-S366 (2016)
  • 田中千晶:子どもの身体活動の促進に向けた “Active Healthy Kids Report Card”の役割. 健康づくり. 448, 22 (2015)
  • 田中千晶, 田中茂穂, 井上茂, 宮地元彦, John J Reilly: 子どもおよび青少年の身体活動を促進するための”Active Healthy Kids Report Card”. 運動疫学研究 17, 37-42 (2015)

 

レポートカードに関する講演

  • 田中千晶:日本体力医学会 男女共同参画推進委員会提案シンポジウム “女性のライフステージと体力科学”, 「子どもにおける身体活動の性差」. 第72回日本体力医学会.(2017年9月17日, 松山大学)
  • 鈴木宏哉:シンポジウム 日本の今を知る:身体活動・運動に関わる現状と課題 ―授業・現場で活かせる身体活動・運動の最新情報―, 「子どもの身体活動・運動と体力レベルの状況と課題 」. 第3回運動疫学の集い.(2017年9月15日, 松山大学)
  • 村田トオル:子どもの発育発達に必要不可欠な運動習慣. NPO法人日本健康運動指導士会平成29年度上期本部講習会. (2017年9月2日, 東京綿商会館)

  • 田中千晶: シンポジウムⅢ 身体活動・体力の重要性:日本、アジア、世界の子どもの調査から, 「The Report Card on Physical Activity for Children and Youth から見た、日本の子供・青少年の身体活動量の現状と課題」. 第25回日本運動生理学会大会. (2017年7月30日, 横浜国立大学)
  • 田中千晶: シンポジウム② 「生涯を通じて身体活動・運動を促進するためには何が必要か各世代における身体活動・運動促進戦略の特徴と今後の課題」, 子どもの身体活動・運動促進戦略. 第20 回日本運動疫学会学術総会. (2017年6月18日, 神戸大学)
  • Tanaka C, Tanaka S, Inoue S, Miyachi M, Suzuki K, Reilly JJ: Results from the Japan 2016 Report Card on Physical Activity for Children and Youth. The 6th ISPAH International Congress on Physical Activity and Public Health. (2016年11月16日, Bangkok, Queen Sirikit National Convention Center)
  • 田中千晶, 井上 茂, 宮地元彦, 鈴木宏哉, 安部孝文, 田中茂穂: 日本の子どもにおける日常の身体活動の実態およびその変動要因の国際比較に向けた評価法の確立. 日本体力医学会プロジェクト研究の成果報告会, 第71回日本体力医学会大会.(2016年9月25日, いわて県民情報交流センター(アイーナ))
  • 田中千晶: 第3専門分科会シンポジウム「子どもの座位行動について」. 九州体育・スポーツ学会第65 回大会. (2016年9 月18 日, 長崎国際大学)
  • 宮地元彦: 身体活動奨励の立場から. 日本体育学会&日本学術会議健康・生活科学委員会健康・スポーツ科学分科会 合同シンポジウム「ユネスコの新「体育・身体活動・スポーツ国際憲章」と日本の現状・課題と展望」. 日本体育学会第67回大会.(2016年8月25日, 大阪体育大学)
  • 田中千晶: The Japan 2016 Report Card on Physical Activity for Children and Youthの概要. 発育発達専門領域企画シンポジウム「日本の子どもにおける身体活動・運動やその環境要因の現状と改善のための取り組み」. 日本体育学会第67回大会.(2016年8月24日, 大阪体育大学)
  • 鈴木和弘: 発育発達専門領域企画シンポジウム 日本の子どもにおける身体活動・運動やその環境要因の現状と改善のための取り組み「保幼園及び学校における身体活動・運動を促進するための取り組み」. 日本体育学会第67回大会.(2016年8月24日, 大阪体育大学)
  • 岡田真平: 発育発達専門領域企画シンポジウム 日本の子どもにおける身体活動・運動やその環境要因の現状と改善のための取り組み「地域における身体活動・運動を促進するための取り組み」. 日本体育学会第67回大会.(2016年8月24日, 大阪体育大学)
  • 田中千晶: 子供にとって運動習慣だけで十分なのか ~日常生活全般の座位行動・身体活動量の重要性~.一般公開講演, 第28回日本体力医学会北陸地方会大会.(2016年6月5 日,福井県立大学)
  • 田中千晶: 学術総会会長企画シンポジウム 身体活動促進に関する世界の動向「子どもの身体活動促進のためのActive Healthy Kids Report Cardについて」. 第18回日本運動疫学会学術総会, (2015年6月20日, 中京大学)